品質の良さは職人の手作業と石見の土
石見の土の特長は、耐火度の高い良質な土にある。その焼成温度は通常の陶器よりもはるかに高い1300℃以上。まるで磁器のように硬くて軽い丈夫な器になる。そのため、耐水性・耐酸性・耐アルカリ性にすぐれ、塩害、凍害にも強く、石見地方は古くは水がめ作りの一大産地であった。この石見焼の特長は、鋭く欠けにくいすり鉢のくし目に活かされる。また、磁器とは異なり、陶器の表面には特有のザラザラ感があり、食材をしっかりとらえることができる。 石見焼は、すり鉢作りに最適な焼き物である。
機械では出せない、くし目は今でも職人の手作業
鋭いくし目へのこだわり工場には、いたる所に見たこともない機械や道具があり、そのほとんどは、もとしげ自ら設計し作ったものだ。実は親子揃って工学系出身である。伝統があって、今があるのだが、さらに日々進化してるのだ。